業務案内

マニュアルがない仕事
中村書店は、「本のコンシェルジェ」をめざします。その仕事には、マニュアルは存在しません。
お客様お一人おひとりのご要望は同様ではなく、各々が異なります。それに対するコンシェルジェの対応方法はお客様の数ほどあるのです。
ということは、現場のスタッフたちには機転が利く案内が求められることになります。だから、コンシェルジェ。スマイル満開でお迎えします。

長きにわたるご支援に応えるためのビジネスです

中村書店が半世紀を超えて経営し続けてこられたのは、地元の皆様からのご支援があったからです。それは、当店にとっての貴重な宝物。時代が変遷し、社会の様相が激しく塗り替えられるなかで、多くの方々が当店を見守り活性化させてくれました。だからこそ、私たちは地域社会への貢献を忘れません。

新興住宅地として多くの新しい家族の皆さんがお住まいを構えられている今でも、それは同じです。お目当ての本の陳列場所、関心のある本のタイトル名や発売日、取り寄せに関するご質問…毎日、さまざまなお問い合わせをいただきます。しかし、スタッフはそれに対して紋切り型の説明を行うのではなく、お客様の年齢や立場、状況に合わせてご説明し、必要であれば共に行動します。当店の商圏がもつ独特の生活感に根づいたコミュニケーションこそが、お客様の満足を引き出す第一の鍵になるからです。

「なくてはならないハブ拠点」を形成する接点づくり

近年、当店がお客様との接点づくりで注力しているのがポイントカードです。以前は中村書店専用のカードをご利用いただいていましたが、共通カードへのお声を多数いただきDカード、楽天カードの取扱いをスタートしました。この改変により、当店をご利用になるお客様も増加傾向にあります。

また、文房具のラインアップ増強にも努めています。筆記用具やノートなどは実際に手に取って感触を確かめながら選びたい商品ですから、店頭にある程度の数を陳列すればお客様には満足していただけるでしょう。当店は長年の経営によって大量発注も可能な独自のルートを開発しており、細かなサービスをお届けできる体制を整えています。

こうした地道な活動こそ、地域貢献の原点。「なくてはならないハブ拠点」として地元の皆様に親しまれるための経営基盤です。

継承×挑戦 → 上昇

教科書販売という継承力

当店の主力事業として、以前から継続して推進している教科書の販売があります。現在は、地域の小中高校50校との取引きを展開(2018年11月現在)。学校数は中村書店が創立した1960年以来、増加し続けていますから、この事業の継承は地域貢献という目的を達成するための大切な活動です。今後も、教科書取次店という強みが参考書や問題集といった副読本の販売と相俟って、さらに豊富な知的情報発信に結びつくよう努めていきます。

ネット活用という挑戦力

多くの書店では「客注管理システム」を導入し、仕入れに活用しています。しかし、それはシステムに大きく依存していて機械的に書籍などを取り寄せできないという問題点も抱えています。そうすると、お客様からのオーダーは断るしかなくなります。そこで当店では、仕入れ先のひとつとしてオンラインサービスも取り入れています。これで出版されているおおよその商品は獲得することができ、お客様にご満足いただけるようになりました。

この施策はアナログで受けた注文をITで仕入れを行う流れですが、逆のパターンも進めています。それが、インターネット書店「e-hon」の導入。ITでオーダーしていただき、当店でお渡しするという流れです。このようにITという新しい技術を積極的に活用することで「本好きな人がほしい本を買えない」という状況を打破することは、「本のコンシェルジェ」には欠かせない重要な任務になっています。